「そのことをやっている自分の価値を自分で認めて高めていけるかどうか、なんでしょうね」(茂田)

対談風景 茂田)生き方の美しさによって、結果的にキレイさが外側ににじみ出ると思います。つまるところ、内側に向けるか、外側に向けるかではないかと。時間にしても、食べるということにしても「外に良く見られよう」ではなくて、そのことをやっている自分の価値を自分で認めて高めていけるかどうか、なんでしょうね。

鳥海)他の人と比較してどうとか流行っているからではなく、自分のはまれる何かや時間があるといいのかもしれませんね。自分にとっての芯みたいなものというか。でないと、周りに踊らされてしまいやすい気もします。

茂田)どこかでそういう自分なりの何かをつかむ機会は、みんな平等にもたらされているはずだと思うんです。ただ、そこに手を伸ばすかどうかは実は勇気の問題だったりもしますよね。ちょっとやってみたいな、っていう時にすぐに行動できるかどうかって、すごく大事なことかもしれない。

鳥海)以前、年上の女性から言われた言葉で、「やりたいことはやってみればいい、失敗したって命取られる わけじゃなし」というのがあって。でも、本当にそう思います。とりあえずやってみよう、という心持ちですよね。

茂田)先日もブログに書いたのですが、年齢よりも若く見えているんじゃなくて、年齢なりにキレイな人がいて、周りの人が老けているから、そう見えている。だから、老けて見える側にならないようお手入れしましょうねっていうのが私の美容の倫理観なんです。

鳥海)なんだか聞いてるだけで、ドキドキしますね(笑)

茂田)伝えたいのは、そういう風に考えたら、例えば食べものや食べ方を変えたりしてゆるやかな変化でバランスを保って、逆にお化粧品で明日からがらりと変わる!みたいなことを美徳とせずに、踊らされることなくキレイというものと向き合っていけるのでは、ということなんです。もちろん男性同士だって、あいつよりこう見られたいとかってあると思います。ただ、競争心とか自分はダメだとかネガティブな捉え方じゃなくて、楽しく捉えていきたいんです。自己尊重型の生き方って、誰しもがいいなって憧れるところで、そのきっかけが食べ物ひとつからでも生まれたらって思っています。

鳥海)本当に、食べ物が変わると気持ちが変わるっていうのは私自身すごく感じています。あたたかいものを食べた時って気持ちもハッピーになるし、冷たいものを食べ続けて体が冷えれば若干落ち込みやすくもなるだろうし。わりと体って素直で正直だなあ、と。

茂田)すごく大きいテーマですね。自然体の美しさとかキレイについて、いろいろ考えたり語ったりしますが、地域によっても捉え方がかなり違ったりします。私は美白化粧品については、肌の自然な摂理という観点からすると腑に落ちない部分があるので開発していないのですが、「どうして美白の商品はないんですか?」という問い合わせは地域によっては多かったりします。もちろん納得して頂くまで説明するのですが。

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