茂田)若林さんとの出会いは、宝島社『リンネル』の連載がきっかけでしたね。ちょうど担当の編集者さんと次のテーマについてあれこれ話している中で、私自身は化粧品でできること、スキンケアの限界というのをつねに感じていました。化粧品の効果というのは、あるにはあるけれど、あまりに化粧品を過信し過ぎて肌に起こる悩みやトラブルすべてをなんとかしようとすると、肌そのものが持っている自活力が徐々に失われていって、スキンケア商品に依存しきってしまう悪いスパイラルに入っていってしまう。そこで、あまり化粧品によるスキンケアを過信しないで欲しい、というメッセージも合わせて伝えてきたいと思っていたんです。そうなると、スキンケア以外でどういうことが大事なの?というと規則正しい生活とか、やはり食べるものですよね。ただ、それをあまり無責任に押しつけたくないというか。仕事で忙しければ睡眠不足にもなるし、きちんと食べるのも、そのために料理に手間をかけたりするのも、ゆっくり時間が取れない人にとっては難しい。そういうジレンマを抱えている人がほとんどですよね。その解消としてサプリメントなどの存在があるとは思うのですが、サプリメントについても、やはり素人判断で摂取していくことに対する危険性みたいなものを私は感じていまして。
若林)それで、ハーブというところに思い当ったのですね。
茂田)そうですね。私自身いままで生活のふしぶしで触れてきましたし、料理することが好きなのもあって、いろいろ使ううちに、ハーブに秘められた力というのは感じていて。ハーブって上手く使えば、忙しい人が必要なものを手軽に取り入れられる手段になるな、と。ちょうどその頃は日焼け止めの開発を手がけていたこともあり、体の外からだけでなく、体の中からも紫外線対策をするためにハーブとの組み合わせを提案しよう!となって若林さんにコンタクトを取らせて頂いたんです。
あらためて、若林さんはどんなきっかけからハーブの世界に入られたのでしょうか?