第2回 自然かつ素肌っぽく仕上がるファンデーションの選び方・使い方

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軽い肌の色ムラ、毛穴やキメの粗さは下地である程度は目立たなくできますが、くすみやクマなどをきちんと隠し、美しく光を反射する透明感のある肌を演出するにはやはりファンデーションが必要になってきます。化粧品売場などでファンデーションを見ていると、なんとなくまずは手の甲で試す方が多いと思いますが、手は顔より日焼けをしていたり、手を酷使している方ならカサつきやくすみがあったりするので、なかなか正確に色を判断することが難しいのです。

自分の肌に本当になじむ色の見つけ方

イラストファンデーションは顔に塗ってトライアルすることをおすすめします。色みは、頬〜首もとにかけての肌の色、トラブルが出ていない健康な部分で試して選ぶと失敗を避けられます。多くの方は、頬の肌が明るく、首もとの肌がやや暗く見えると思いますが、ファンデーションの色選びでは首もとの肌色に近い1トーン下げた色を選びましょう。というのも、下地ではじめに肌を整えると大抵は肌色が1トーン上がります。そうなるとついファンデーションも明るい色に手を伸ばしたくはなりますが、ここで明るい色を選ぶと顔が白浮きして、厚塗りに見えてしまう可能性が高まります。首もとに近い、頬よりも気持ち暗めの色を選ぶと、顔と首の肌色が自然につながるので結果的には“塗っていることを感じさせない”透明感のある印象への近道となります。

質感は年齢や肌質や場面に応じて使い分け

質感については、「肌がいちばんキレイに見える質感はこれ!」というのはとくに決まっていません。年齢やその方の肌質、目的や場面によっても変わってきます。ハリのある20代〜30代の肌で乾燥よりもテカリが気になる場合は、ややマットな質感に寄せて仕上げるとキレイさが際立ちます。一方40代以降、カサつきによる小じわ感やくすみが気になる肌であれば、ツヤっぽい質感に仕上げたほうがいきいきとしたキレイさを演出できます。

ただ年齢に限らず、素肌っぽく透明感のある仕上がりに近づけたい場合はツヤのある仕上がりがおすすめです。マットな質感はどうしても肌にのる粉体成分の量が多くなります。欠点をカバーしやすく、よそゆきな印象は出しやすくなりますが、塗ってる感、厚塗りな印象に転びやすくなるのです。

ツヤ肌を目指してもカサついてしまうのはなぜ?

時々「ツヤ肌を目指してファンデーションを塗ってもカサついてしまうのはなぜですか?」という質問を頂きます。これは、ファンデーションを塗るうちに肌が乾燥してしまう、つまりスキンケア段階での保湿不足が原因。ツヤっぽく仕上がるような処方のファンデーションであっても粉体成分が配合されているので、とくに乾燥肌の方は、スキンケアや下地の段階から、保湿をしっかり心がけることが重要です。

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春夏や生理前は肌がオイリーにかたむく、秋冬になると一気にカサついてしまうなど、肌の状態は常時一定ではありません。肌の水分油分を的確にコントロールすることは、ベースメイク成功の最大の鍵。また、オイリーな状態なのにしっとり肌と勘違いしてしまっているケースもあります。しっとり肌とはあくまでも水分が感じられるみずみずしい肌質のこと。油分過多な肌状態は、水分をたっぷり補うことで緩和される場合も多いので、乾燥肌の方はもちろん、オイリー肌の方もオイルフリーのスキンケアなどでたっぷり保湿をしてあげましょう。

形状は、なりたい肌と好みの使い勝手で選んで

ファンデーションの形状は、パウダリー、エマルジョン、クリーム、スティックなど最近は多様になってきています。これもまた、どれがベストとは一概にいえません。カバー力、マットやツヤなどどんな肌質に仕上げたいか、また手を汚さずに塗りたいなど、使い勝手も考慮して選んで頂くのが良いと思います。一般的には、乾燥よりの肌には保湿成分を多めに配合しやすいエマルジョンやクリーム、オイリー肌でテカリ崩れしやすい肌にはパウダリー、カバー力と手軽さならスティック、といった感じでしょうか。

素肌っぽく仕上がるオイルフリー ファンデーション

素肌感あふれる自然な仕上がりに近づけたい時、プロはファンデーションを薄く仕上げて、そのほかの気になる部分には下地やコンシーラーを駆使します。とはいえ「コンシーラーは扱いが難しい…」と感じる方には、オイルフリーのファンデーションがおすすめです。さらっと薄づきで、“スポンジや指でやさしくたたきこむ”というポイントを押さえれば、油分による崩れがないため重ねづけでくすみやクマをさっと隠せます。

オイルフリーのファンデーションは、頬やおでこなど、大きな面に指全体を使ってさっとのせて。手数が少ないほどキレイに仕上がります。ちょこちょこと小さく塗り進めていると、塗っているそばからファンデーションの膜がヨレてムラになってしまうので気をつけて。

ゾーンによって塗る厚みを変えるとより自然!

毛穴、クマ、肌の色ムラといった肌欠点は、顔の中央の(両目と口もとを結んだ)逆三角ゾーンに集中しています。このゾーンさえしっかり整えておけば、顔印象は9割方キレイに見えるといっても過言ではないほどです。

point

鼻まわりの毛穴のカバーは、ファンデーションを塗ってから光拡散効果の高いパウダーでおさえればぼかすことができます。毛穴やテカリを気にするあまり、鼻まわりに厚く塗ってしまうと化粧感が出やすくなるので注意しましょう。量の目安としては、頬にのせるファンデーションの量が2としたら、鼻まわりはその半分くらいの1の量で十分。よく動かすまぶたも、顔全体に塗り広げてから指やスポンジに余ったぶんで仕上げると自然な感じに仕上がりますよ。

枝村香織さん
文章・枝村香織さん
MAKERS所属のヘア&メイクアーティスト。雑誌・広告・カタログ・CDジャケットなど幅広い分野で活躍中。市川実日子・高橋マリ子・仲里依紗・吉岡聖恵(いきものがかり)など、数多くの女優・タレントのヘアメイクを担当。雰囲気あるナチュラルテイストのヘアメイクは、多くの女性に共感を持たれている。
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