第7回 タイ式ボディワークで姿勢を整えて美の土台づくり

体の歪みグセを知ることが姿美人への道

今年のファッションはホワイトカラーやデニムがトレンド。すらりと美しい姿勢、きゅっと引き締まったヒップで爽やかに着こなしたいですよね。姿勢を美しく見せるには体の歪みを整えることが必要ですが、せっかく腕のいい整体院などに行っても、やはり自分の体の歪みグセが強いと、効果をキープできません。まずは、ゆるやかなエクササイズを行って体を緩ませたり、緊張させたりしてみて、自分の体はどこがどのように歪みやすいのかを把握しましょう。お尻をはじめ、部分の引き締めは集中的にエクササイズをしていけばある程度の結果を出せますが、体が歪んだまま行うと腰痛を招くことに。また、急に激しい運動をすると、細胞をサビつかせる悪玉の活性酸素も過剰に増えてしまうため、老化の進行が早まります。普段から運動不足を感じている方は、軽い運動を少しずつ増やしていくことが大切です。

中へのアプローチで気分もすっきり

今回も、体がかたい人でも気軽に取り組めるタイ式ヨガ、ルーシーダットンのポーズをご紹介していきます。(ルーシーダットンについての詳しい紹介は、第6回 タイ式ボディワークで二の腕すっきり!ウエストもキュッをご覧ください)。姿勢を整えていくにあたって、いちばん最初にこりや張りをゆるめたいのが、自分ではなかなかほぐしにくく、贅肉がつきやすい背中まわり。第2回上半身ストレッチで効率良く健やか美人♪でご紹介しているストレッチも効果的ですが、今回は全身を使って背骨からアプローチしていきます。というのも、背骨の中には神経の束が通っており、脳からの情報を全身に伝え、全身の情報を脳にフィードバックするという重要な役目を果たしています。背骨の歪みを整える意識で全身を使ってポーズを行うことは、シンプルなようで実は脳と体のスムーズな連携をサポートすることにもなるので、体の歪みだけでなく気分も整えることができるのです。

コリをほぐして肌の透明感も育むポーズ

ひとつめは、1日中歩いた日や、あるいはデスクワークで肩がこった時、お家でごろんとくつろいだついでにできる疲れ緩和のポーズです。深い呼吸とともに体の緊張を解いていくので、ベッドに入る前に行うと睡眠の質を上げてくれます。日頃、私たちの背骨の一つ一つ(脊椎)は、重力の影響を受けてそのスペースが少しずつ詰まってしまいがちです。脊椎間のスペースが詰まると背骨はしなやかなバネを失い、どんどん重力に引っ張られて背中が丸くなり、果ては腰が曲がり、中を通る神経も圧迫されてしまいます。仰向けのポーズは背骨に対する重力の向きが変わるため、脊椎一つ一つのスペースを広げるように体を伸ばしやすくなります。さらに、腕を上げることで肩まわりのこりをほぐし、脇の下にある大きなリンパ節を開くことで上半身の巡りを高め、顔色の透明感も促してくれます。呼吸はお腹を使って、鼻から息を吸って口から細く長く吐く腹式呼吸で行います。


腰痛を防ぎ背中~ヒップを引き締めるポーズ

もうひとつのポーズは、朝起きた時や立ち仕事をした日の腰のだるさをケアし、気になるお腹のぽっこり感やお尻のたるみを引き締めたい方におすすめのポーズです。こちらのポーズも、呼吸はお腹を使って、鼻から息を吸って口から細く長く吐く腹式呼吸で行います。


いしずか久見子さん
文章・いしずか久見子さん
美容ライターとして雑誌などに執筆のほか、"いしずか久見子"名義で、タイ式ヨガを取り入れたボディーワークにも従事。自らの経験を活かした"無理をしない"健康管理を提唱し、働く女性の味方として共感を得ている。2012年より、都内2か所の保健センター 精神保健デイケアによる社会復帰のための健康教育プログラムでアートレクリエーションを担当するなど、幅広い分野で活躍している。
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