「なまけ肌」とは？
「なまけ肌」とは、自分のチカラで潤いをキープすることのできないお肌のこと。そもそも、お肌の外側には食品ラップのように水分をキープする角質層という膜があります。この角質層にはどんな高級な保湿クリームよりもすぐれた保湿力があって、これが弱ってしまうとお肌は潤いを失って乾燥しやすく、いろんなトラブルを起こしやすくなってしまうのです。
なんで「なまけ肌」になるの？
「なまけ肌」になる一番の理由はスキンケアのやり過ぎ。洗いすぎたり、こすりすぎたり、保湿しすぎたり。スキンケアに時間やお金をかける人ほど、お肌はなまけて潤いが低下してしまっていることも多いのです。その結果、キメがみだれて透明感を失い、さらにスキンケアをやり過ぎてしまうという悪循環になってしまうのです。
クレンジングや洗顔料、石けんで洗うと潤いをキープする角質層は壊れてしまいます。壊れた角質層は通常24時間程度で修復されますが、朝も晩も洗顔料で洗うと修復が間に合わなくなって、どんどんチカラが弱まってしまいます。ですから、洗顔料はあまり洗浄力の強いものは使わないこと。そして、洗顔料を使った洗顔は夜だけにして、朝はぬるま湯ですすぐだけにしましょう。
子どもの元気なお肌がピチピチとお風呂のお湯をはじくように、健康なお肌には水分はしみこみません。化粧水だって同じこと。無理にしみ込ませる必要はありません。しみ込ませるために叩いたり、こすったりは絶対にNG。角質層を壊してしまって、逆に潤いをキープすることができなくなってしまいます。化粧水の大切な役割は、角質層を健やかに保つ環境を整えることです。手のひらを軽く押しあてるように、やさしくつけてください。
お肌は環境にあわせて、その保湿機能を高めたり弱めたりします。乾燥した環境では保湿機能を高めて、逆に保湿しすぎると「自分は頑張らなくても大丈夫」と勘違いして機能を弱めてしまうのです。かといって、なにもしないと角質層は分厚くなり、お肌はくすんで透明感を失ってしまいます。だから、やり過ぎもやらな過ぎもダメ。適度なバランスが大切なのです。
